活動レポート
地産地消イベント:令和6年度 親子で仙台の農業を知るツアー(秋野菜)
11月2日(土)、仙台市内にお住いの小学生とその保護者を対象に、秋野菜の生産現場や実際に栽培を行っている生産農家を訪ねるツアーを開催しました。
当日は、あいにくの雨模様で畑の状態が悪いことから、一部内容を変更して実施しました。抽選の結果、8組18人の参加者が、今が旬の原木シイタケ栽培(泉区)と仙台市内有数の野菜生産地(若林区)の2軒の生産場所を見学しました。
1軒目は、泉区朴沢地区で原木シイタケ栽培を2代にわたり行っている農業者です。一般にシイタケは菌床栽培のものが多く、市場に流通していますが、原木に種菌を植え付け、何度も重いほだ木を移動するなど、大変な時間と労力を必要とする栽培です。価格も両者違いがないことから、出荷数は減少しています。しかし、風味と栄養価は、原木シイタケが大きく優れていることを評価してくれるホテルやレストランなどからの引き合いが多いそうです。参加者は熱心に聞き入り、実際に収穫体験をさせてもらい、満足気でした。
2軒目は、若林区の名取川と広瀬川の合流地点にある日辺地区です。古くは伊達家にその年の最初に採れた作物を収める役を担っていた地区で、仙台藩が誕生する前から続くという農家の16代目の生産者です。こだわりの栽培は、市場にあまり出回らない希少品種を自らの足で探し求め、栽培しています。また、肥料は、米ぬかを発酵・分解したぼかし肥料、堆肥は動物の糞尿の入らないマシュルーム堆肥を使用するなど工夫を凝らし、寒締めホウレンソウなどは通常糖度8程度のものが16度にもなり、評価を得てレストランなどからの引き合いも強いとのことです。
参加者は農家の歴史、伝統と共に栽培の難しさ、同じ野菜でも品質に大きな差がある事に感心していました。
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