活動レポート

2017年08月29日 地産地消推進サポーター事業

第1回消費者サポーター生産現場等見学会

8月18日(金)、消費者サポーター21名が参加して野菜の生産現場見学会を実施しました。家族に安全な野菜を食べさせたいとの思いから、無農薬と化学肥料を使用しない野菜づくりを実践している農業者(太白区秋保)と脱サラ後、就農10年目の女性農業者(若林区荒井)の2軒の畑を見学しました。

1軒目の秋保地区は、鳥獣害の被害が多く、特にイノシシ被害が近年多くなっています。電気柵などで防御対策を行い、無農薬栽培した野菜を定期宅配便で消費者にお届けしています。農薬を使わないので自然環境の影響を受けやすく不利なことも多いのですが、冬の間、雪が1mほど積もることを利用して、経営の柱である「雪下ニンジン」の栽培を行っています。これからも地元消費者を大切にして相互信頼を築きながら頑張っていきたいとの力強いことばが聞かれました。

2軒目は東日本大震災の津波により、大きな被害を受けた地域です。やっと軌道に乗りかけた畑も被災して、この頃やっと震災前の水準に復興できました。レストランなどからの要望を受けているうちに自然に品目が増え、希少な西洋野菜を年間80品目栽培するようになりました。栽培方法が確立されていないものが多く、技術は独学で習得して今では、口コミによる引き合いが多くなっているとのことです。また、冬の農閑期には、農産加工品などの製造販売も手掛けていますが、ひとりでは広がりがないので若手女性農業者のグループをつくり情報交換しながら、楽しい農業を目指すという明るく前向きな農業者でした。

参加者からは、2人の素晴らしい人柄と珍しい農産物の生産のようすを見ることができ、仙台産農産物の多様性を確認できたなど多く意見が寄せられました。

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